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カナダ保健省 同性間性交渉経験ある男性からの臓器移植規制
2008/02/25 00:35
(カナダ)カナダ保健省は昨年12月、臓器移植に関する規制を変更した。過去5年間に同性間性交渉の経験がある男性などを「ハイリスク集団」とし、事実上ゲイ男性からの臓器移植を禁止する。先月17日、Xtra.caなどが伝えた。
カナダでは1977年以降、過去に一度でも同性との性交渉経験のある男性からの献血を禁止。臓器移植に関する今回の規制変更は、これにより近付く形となる。
臓器提供を受ける患者がゲイ男性からの臓器提供について合意し「特例承諾書」に署名した場合には、ゲイ男性の臓器提供が可能。しかし関係者からは、「保健省の、ゲイ男性からの臓器提供を事実上禁止する決定は、同性愛嫌悪的」との批判が上がっている。
カナダ最大の移植プログラム「トロント大学医療ネットワーク」のゲイリー・レヴィー代表は、同性愛を理由とした差別は行いたくないとし、ゲイ男性に対し、今後も臓器提供を呼びかける考えだという。
レヴィーさんによると、生体からの腎臓・肝臓提供、脳死状態にある体からの臓器提供のうち、ゲイ男性からの提供は全体の15%を占める。ゲイ男性の臓器提供を禁止した場合、年間1,000件近くの臓器提供が不可能になる恐れがあるという。
これまでカナダ保健省のガイドラインでは、性的指向ではなく、性行動(ハイリスク行動)に基づく提供者の評価が行われてきた。
レヴィーさんは「変更前の方法はとても上手くいっていた」とし、「(変更前は)特定の集団ではなく、特定の行動を(ハイリスクであると)規制していたのに」と話す。
カナダ保健省は、「規制は安全確保に当たってのリスク(評価)に基づいたものであり、ライフスタイルの選択に基づいたものではない。(中略)過去5年間性交渉を持っていなければゲイ男性でも臓器提供可能であり、異性愛男性でも、その期間に男性と性的接触をした場合は提供不可能と」という。
カナダ保健省は、公式ホームページ上で、「今回の規制(変更)では、性別・人種・年齢・性的指向を理由として臓器提供を禁止することはない。ただし、提供を受ける人の健康に危険をもたらす可能性を最小限にするためには、全提供者の健康状態を見極める必要がある」としている。(翻訳・編集 ET) |