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「同性カップルも異性カップルと変わりなく子育てをしている」 カナダの研究機関が発表
2007/05/16 01:39
(カナダ/オタワ)同性カップルの子育ては、異性カップルの家庭と比べて、なんら変わりない。カナダでこのような研究結果が公表された。
同性婚についての議論が白熱していた2003年、当時の政府の命で行われたこの研究は、最近まで公表されていなかった。研究を担当したコンコルディア大学のポール・ヘイスティングス教授の情報開示要求によって、公になった。
研究報告は、二人の母と生活する子供と、父と母と生活する子供を比較した際、同レベルの社会的能力をもっていると結論付けている。
「いくつかのケースでは、二人の母を持つ子供の方が、伝統的な家庭の子供より社会的能力が高かった。また少ないがその逆のケースも見られた。しかし、ほとんどのケースでは二つの家庭の違いによる子供の社会的能力の差を見出すことはできなかった。」と、74ページの報告書に記されている。
また、報告書には子育てに関するおよそ100項目の研究が掲載されている。
しかしながら研究資料として採用できた同性カップルのほとんどは女性カップルで、調査範囲も小さく、特に男性カップル家庭については、最終的な結論には至ってないとしている。
ヘイスティングス教授は彼の推測に過ぎないとしながらも「この研究が長い間公表されてこなかったのは、2006年にステファン・ハーパー首相の保守政権が誕生したためではないか」と語っている。ハーパー首相は選挙期間中、同性婚禁止への議論を再開することを公約として掲げ、昨年12月には実際に動議として国会に提出したが、動議の採択は否決された。教授は、「同性カップルが異性カップルと同様に子育てが可能だと示すこの研究結果は、ハーパー政権にとって都合の悪いものだったのだろう」と語る。
公表にあたり司法省は、この研究は非常に小さな範囲での研究に過ぎず、研究者の見解を示すものであって、司法省の見解を示すものではないとの但し書きをつけた上で、カナダ政府はすべての子供とその家庭をサポートしていくとの声明を出している。 一方、声明の中で昨年のフランス議会の特別委員会の報告にも触れている。「その報告はシビルパートナー制度が、家系や自らの起源を探る子供たちの能力に与える衝撃を懸念して、同性婚を法制化しないことを推奨している。」
パートナーと共に、トロントで2歳になる子供を育てているヴァージニア・ウェスト氏は、その研究は彼女がすでに知っていたことを確認したに過ぎないという。しかし同時に、政府の命による研究で、同性カップルがよい親になれることが証明されたのはすばらしいことだとも語った。 「研究結果の公表が引き伸ばされてきたことは驚くことじゃないわ。大切なのは研究が行われて、公表されたってこと。もし私がアメリカに住んでいたら、こんなことは起こりえなかったかもしれないもの。」
彼女は子育てについてどうあるのが正しいとか決め付けるつもりはなく、自らもまた伝統的な家庭で育ってきたと語る。
「個人は個人であって、基本的にケース・バイ・ケースだから、一般化できる問題ではないと思うわ。でも一般的に、特に私が育ったころはそうだったけど、女性が子育てをすることが多いと思う。だから二人の母親のいる家庭は、伝統的な父親が働いてその間に母親が子育てするというような家庭よりも、子育てに集中するんじゃない?」
彼女は同性カップルの親たちが子供にとって有害だとする人々のコメントを聞いたとき、とても悲しかったという。
「人々がそんな風に考えるなんて本当に残念。私はそういう風に考える人々がいることを知っているけど、私たちともう少し一緒に過ごしてもらえれば、そんな風には考えなくなると思うわ。」(編集:Sam) |