ニュース
LGBT労働者の28% 職場でのいやがらせ経験
2007/10/25 03:13
(ニューヨーク)LGBT労働者の28%が職場でのいやがらせを経験し、その半数近くが深刻ないやがらせであることが調査で明らかになった。6月19日、365Gay.comが伝えた。
調査は、アメリカのオンライン求人サイトCareerBuilder.comと人材派遣会社ケリーサービスが依頼して、ハリス・インタラクティヴが実施。50歳以上のアフリカ系、ヒスパニック系、アジア系労働者、女性労働者、LGBT労働者が調査に参加した。
CareerBuilder.comは調査を依頼した理由について、職場での差別や不公平な待遇の起こる頻度や深刻さ、労働者の多様性が重視されているかなどを把握するためであることを明らかにしている。
調査対象となった全労働者の23%が、職場での差別や不公平な待遇を経験したことがあると回答。
差別や不公平な待遇を経験した労働者の割合が高いのは、障がい者で44%。アジア系労働者と高齢労働者ではその割合がもっとも低く、いずれも21%だった。
また、職場での差別を受けた経験のあるアフリカ系アメリカ人労働者は30%、ヒスパニック系では29%で、LGBT労働者とほぼ同率だった。
差別などを受けたことがあると回答した人のうち48%が、もっとも多い差別・不公平な待遇の事例として、自分の仕事(功績)を認められないことを挙げた。しかし、ほとんどの人が、差別に関する自身の不安を深刻なものとして対応してもらえなかったという。
全回答者のうち33%が、同僚による陰口の的となり、また、昇進の機会を奪われた経験がある。
調査結果についてCareerBuilder.comの人事担当ロズマリー・ファエフナー氏は、「職場における公平で平等な環境づくりは大きく進歩しているもの、今回の調査によって、改善の余地がまだまだ大きいことが分かる」と話し、「多様な視点は、豊かな創造力、独創性、そして業績アップの刺激となる。多様性や開かれたコミュニケーションが可能な職場環境をつくろうとしない会社は、自分で自分の足を引っ張っているようなもの」と加えた。
調査によると、差別や不公平な待遇を経験した労働者の約半数が、それらの事象を報告していない。そのうち64%は「差別等の事象を報告しても、特に何も変わらないと思う」ことをその理由に挙げ(複数回答)、35%は「トラブルメーカーとのレッテルを貼られるのが恐い」、32%は「失職する恐れがあるから」と答えた。
調査によると、回答者の半数以上が自分の背景(性別、年齢、人種、性的指向など)について「採用に影響しない」と考えているものの、32%の回答者が「採用面接時に不利に働く」、11%が「有利に働く」と考えている。
ケリーサービスのニナ・ラムジー上席副社長は、「会社が、才能や経験あるさまざまな労働者を呼び込むには、会社の方針の中に反差別規定を盛り込み、労働者が差別や不公平な待遇に遭った場合にそれを報告できる明確なプロセスを準備することが重要」としている。(翻訳・編集 ゲイジャパンニューススタッフ) |