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アメリカ心理学会 同性愛者へのカウンセリング・ポリシー初の見直しへ
2007/08/16 15:05
(ニューヨーク)アメリカ心理学会が、策定から10年が経つ同性愛者へのカウンセリングに関するポリシーについて、初の見直しを行う。同性愛権利活動家らは、レズビアンやゲイのクライアントに対して性的指向を変える目的で行われるセラピーを非難するとともに、性的指向「修正」セラピー根絶への一歩になるものとして期待を寄せている。先月10日、AP通信が伝えた。
同性愛者の性的指向を異性愛に変える目的で行われるセラピーは、「回復セラピー」、「転換セラピー」、「修正セラピー」などと呼ばれるが、効果がない上に有害であるとして、多くの同性愛権利活動家が批判している。
一方、保守派グループはセラピーを提供する権利を主張。今回アメリカ心理学会(American Psychological Association、APA)がポリシーの再検討を行う委員会に、同派の主張を支持するメンバーが入っていないとして、不満の声をあげている。
APAの6人の会員からなる委員会は、先月17日、第1回会合を開催した。
同性愛や同性間性行為を厳しく批判している保守派団体の南部バプテスト教会や「フォーカス・オン・ザ・ファミリー」の宗教指導者やカウンセラーらは、委員会では適切なポリシーの見直しが行えないとの懸念を示した共同書簡をAPAに送付。(関連記事)
共同書簡には、「私たちは、心理学者は、例えクライアントに同性愛者であるとの自己認識を否定させることになっても、心理学者が重んじるクライアントの生活の発展を助けるべきだと信じています」とある。書簡はまた、APA理事と書簡差出人らの会合の開催も求めている。
APAの広報担当リア・ファーバーマンさんは、APAが共同書簡に対して、いつどのように返信するかについては未定と話している。
1997年に策定された現在のAPAのポリシーは、同性愛を精神病として扱うカウンセリングを禁止。しかし、「修正セラピー」を明示的に禁止しているわけではない。APAは、「修正セラピー」自体や、セラピーを推進する組織への同性愛権利団体からの批判が増幅していることをうけ、ポリシーの見直しを決定した。
APAのレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル関連オフィスのクリントン・アンダーソン・ディレクターによると、委員会は今年12月までにAPA理事らに対して報告書を提出。この報告書をうけてAPAは、来年3月までに最終報告書をまとめる。(翻訳・編集 山下梓) |