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ブラジル:トランスジェンダー用のトイレ設置を市が検討
2006/01/04 18:25
(リオデジャネイロ・ブラジル)大抵の場合トイレは男性用か女性用に分かれるが、ブラジルのある一都市では、どちらにも当てはまらない人々に新しい選択肢を与えようとしている。
法案はノヴァ・イグアク市の委員会で可決され、トランスジェンダーの人々が使用する第3のトイレがナイト・クラブ、ショッピング・モール、映画館、大型レストランに設置される予定。法制化するかどうかは、市長であるリンドバーグ・ファリアス氏が最終的な決断を下す。
「偏見をなくす手段の一つであるにも関わらず、法律に携わる人々の多くがこの問題を扱いたがらない。社会では大変深刻な事態になっている。」と話すのは委員長を務めるカルロス・エドゥアード・モレイラ氏。
当時、警察官として活躍していたモレイラ氏は、地元のサンバ・ショーから何人ものトランスジェンダーの人々を見て、その考えが思いついたという。
2人の子供を持つ父親であるモレイラ氏は、「女性用のトイレで用を足す時にだって彼等は違和感を持っている。また男性用のトイレでも同じ感覚がある。トイレを作るのは決して自分の利益になるようなことじゃないけどね。」と話す。
第3のトイレと呼ばれる「オルタナティブ・トイレ」はトランスジェンダーの人々とトイレを共有することに抵抗感が無い、男性・女性も使用できる。
全人口800,000人程度のノヴァ・イグアク市には約28,000人のトランスジェンダーの人々が生活しているとされ、同市はリオデジャネイロ郊外に位置する。
モレイラ氏によれば、市にはトランスジェンダーが使用できるトイレが無いために、彼らの多くが外へ出ることに億劫になっていると話す。また同氏が言うには、レストランやクラブにオルタナティブ・トイレを設置する予算はそれほど大きな問題ではないという。
「初期費用が必要だけど、ある程度資金が貯まり次第、トイレを使うのにお金を払わなくてもよくなる。なんせこの地域にはトランスジェンダーの人がかなりいる。きっと彼等はお金を出してくれるだろう。」とモレイラ氏は付け加えた。
問題は同性愛者のグループを分けた点である。ある人々は同性愛者内での差別化に繋がることを恐れ、一方ではゲイ・コミュニティー内での問題としてみなされると言う者もいる。
ノヴァ・イグアク市の同性愛者団体、ピンク・トライアングル協会代表のサントス氏は「実際これはゲイ・コミュニティーにおける差別化の問題とされていて、議論を交わしながら僕たちが取り組んでいかなくてはいけない。これが人権について話し合う糸口になることだと信じている。」と話す。
ブラジルは一般的に他のラテン諸国と比べ、同性愛に対して寛容な国家であるが、差別は現在も残っている。
リオデジャネイロにあるカンディド・メンデス大学によって行われた研究では、同市の60%の同性愛者が性的指向に対する嫌がらせを受けており、また17%は性的指向を理由に身体的な暴力を体験したことがあることが分かっている。 |