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同性婚をめぐる裁判、ニューヨーク州とジョージア州で敗訴
2006/07/10 06:26
(ニューヨーク / アルバニー)ニューヨーク州の同性結婚の権利を求めた訴訟とジョージア州の州憲法修正案の同性結婚禁止の撤回を求めた訴訟は、いずれも同性愛者側の敗訴となった。
リベラルなニューヨーク州では、現在、アメリカで唯一同性結婚を認めているマサチューセッツ州よりも、より広い権利が同性結婚の権利と共に付与されることが期待されていたが、6日木曜日、州上訴裁判所は賛成4、反対2で、結婚を男女間に限った州法は合憲であるとの判断を下した。
多数意見を起草したロバート S. スミス判事は、「結婚を異性間に限定することは、正当な社会の目的、つまり子どもたちの福祉に基づくもので、子どもたちは生物学的な両親に育てられる方が、ゲイ・レズビアンのカップルに育てられるより好ましいと考えられるのではないか」と述べた。
一方、少数意見の側に立ったジュディス S. ケイ裁判長は、「異性カップルが子どもを育てる方が好ましいかも知れないが、だからと言って、同性カップルの結婚を否定することが、子どもたちの利益につながるわけではない」として、 この判決が、将来「不幸な間違い」だったと振り返られるだろうと述べるとともに、かつての異人種間の結婚を禁じた法律に等しいとして、多数意見に反論した。同裁判長は少数意見書において、長い歴史を有するからと言って、また伝統や人々の意識がそれを支持するからと言って、間違った憲法条項が永続することが正当化されるものではないと述べた。
ニューヨーク州のパタキ知事(共和党)は、今回の判決について「正しかった」と述べた上で、州議会が同性結婚を認める法案を可決しても、知事として署名しないと明言した。
同性愛者の法的問題を研究する、オハイオ州立大学のマーク・スピンドルマン教授は「同性愛者たちが訴訟を起こし、権利を獲得しようと努力したことは、彼らが勝利するに足る十分なチャンスがあると考えたというとてもよい証拠。同性愛者カップルを否定する以外の何者でもない今回の判決を読むのは、辛いこと」と話している。
原告キャシー・バーク氏は、判決後、「ニューヨークの家族たちにとって悲しい日」と語った。バーク氏は、7年間連れ添っているパートナーのトンジャ・アルビス氏と共に、11歳になる息子を養育している。 2004年の住民投票で、有権者の4分の3が同性結婚禁止を支持したジョージア州では、6日木曜日、州最高裁が、同性結婚禁止を事実上支持する形の判決を下した。原告側は、2004年の住民投票では「同性結婚」と「シビル・ユニオン」が争点とされ、「1回の住民投票で争点にできるのは1つの懸案についてのみ」とする規定が守られなかったために、同住民投票の決定による同性結婚禁止は無効であると訴えたが、裁判所は、住民投票は適正に行われたと判断した。
2003年にマサチューセッツ州裁判所が、同州での同性結婚を認める判決を下して以来、同性結婚に関する議論は全米で行われ、今回のニューヨーク州、ジョージア州の訴訟についても、裁判所の判断に注目が集まっていた。現在、ワシントン州とニュージャージー州で同様の訴えを裁判所が審理しているが、これらの判決に影響を及ぼすと見られる。
アメリカでは、45の州が、州憲法上または州制定法上で同性結婚を明確に禁止している。同性結婚が認められているのはマサチューセッツ州のみで、バーモント州、コネチカット州では、既婚異性愛者カップルに付与されるのと同等の権利を同性愛者カップルにも認めるシビル・ユニオン制度を導入している。(編集:azusa yamashita他)
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