本当の自分を知るには?
How Do You Know? (From Human Rights Campaign)
2005.3.24
同性に惹かれたり、自分の認識している性別(ジェンダー・アイデンティティ※1)が生物学上の性と異なっていると認めるのは、ときに恐ろしいことです。――あまりの恐怖に、自分の感情を否定することもあるかも知れません。それでも、その感情はまた芽生えてきます。どんなに心の中から閉め出そうとしても、無理なのです。そのうち自分の感情に逆らうことを止めたら、その瞬間、あなたの世界は一変するでしょう。ありのままの自分でいるほうがいい気分だと――それにより自然だと――気づくのです。それは本当の自分を否定していたときには味わえない気持ちです。でも、あなた自身やあなたの人生は、これからどうなっていくのでしょうか?
もちろん、ゲイやレズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー(※2)の人たちには、より厳しい人生が待っているでしょう。他人の意見に惑わされずに、自分の恋愛や自己同一性を尊重する勇気が必要になります。でも、あなたにはきっとできるはずです。そして心の準備ができたら、次のステップ――カミングアウト――に進みましょう。今までに何百万もの人々がそうしてきました――そしてその多くの人が、これまでに自分がしてきた人生で、最高のことがカミングアウトだと話しているのです。
自分に正直に
生まれたときから、ほとんどの人は自分が異性愛者であり、ジェンダー(※3)と生物学上の性とが一致しているという前提のもとで成長します。両親や家族、教師、友人たち――そして、私たちを取り巻く文化全体に――みんないつの日か、ある異性と出会い、結婚するのだと教わっているのです。「同性と恋に落ちることだってあるんだよ」と言う人などほとんどいません。現に、自分のジェンダー(※3)が生物学上の性ではないということは、誰にとってもひどく落ち込む事実です。そのため、実際にそうなると多くの人がショックを受けたり、混乱したりします。
それに加えて、他の文化的要因も極めて大きく作用します。「ラテンアメリカ人や有色人種はバカにされると子どもの頃から聞いて育ったよ」と言うのは、プエルトリコ人の俳優、ウィルソン・クルーズです。「その上、ホモセクシュアルってことになれば、軽蔑される理由がまたひとつ増えるのさ・・・・・世間には男はこうあるべきだという理想がある。そして、その理想にそぐわない奴は、自分が属している社会からはじき出されるんだ。」 TVドラマ「アンジェラ・15歳の日々」や「サンフランシスコの空の下」、そしてブロードウェイ・ミュージカル「レント」にも出演したクルーズの言葉です。「でも僕は、どうしたって人の期待に添えないこともあると気づいた。そんなときは、そのことを周りに認めてもらえるように努力するしかないね。」
多くの人は、精神的にも肉体的にも同性に惹かれることから、自分が同性愛者だと認識します。それに対して、男性も女性も恋愛対象になる人の多くは、両性愛者(バイセクシュアル)と呼ばれています。その他、物心がついてからずっと間違った体に閉じ込められているような気がすると話すトランスジェンダー(※2)や、世間でのこうした定義づけに違和感を覚える人、自分にはそのいくつかの要素が混ざり合っていると考える人など様々です。いずれにせよ、大事なのは自分に正直になること、そして――心の準備ができたら――あなたが何者なのか、どんな人に惹かれるのかを周囲にもオープンにすることです。
自分が何者なのかを理解するのは、ときに辛いものです――時間もかかるかもしれません。でも、忘れないでください。GLBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー)に対して陳腐で否定的な考えを持つ人々は、誤った情報や不十分な情報を根拠に論じているに過ぎません。
あなたに必要なものは事実です。
(翻訳・masae)
※1)ジェンダーアイデンティティー:セクシュアリティーにおいて、自分自身が自覚・認識している性別のこと。心の中の性。性自認とも。
※2)トランスジェンダー: 性器転換手術までは行わないが、異性の社会的・性的役割を実践したい、またはしている人たちのこと(広義には性転換者や異性装者を含むこともある;略TG)
※3)ジェンダー:生物上の雌雄を示すセックスに対し、歴史的・文化的・社会的に形成される男女の差異。また、その差異に対する知識。
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